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前回の記事では、
勝負は5度あるという話を書かせていただきました。
5つの勝負全てを突破できるトレーダーは超少数派です。
第1に、マーケットの選定で負けます。
第2に、ブローカーの選定で負けます。
第3に、相場の確率的優位性を見つけられずに負けます。
第4に、ブローカーから強制排除されることで負けます。
第5に、1~4まで全てクリアできた成果を国から搾取されることで負けます。
今日は、
第1の勝負であるマーケットの選定について、
少しだけ触れておきたいと思います。
これはいわゆる最初の一歩で、
トレーダーとして相場に立つスタートラインとなるので、
ある意味では非常に重要な勝負になってきます。
なぜなら、この勝負で負けてしまえば、
スタートラインにすら立てていないことを意味するからです。
しかし半数以上のトレーダーが、
第1の勝負の時点で既に負けています。
そして、そのことに気付いていません。
負けているという自覚がないまま、
第1の勝負をスキップして、第2の勝負へ挑んでしまっている状態です。
なので、
第2の勝負でどれだけ好成績を残せたとしても、
そこに勝ち目はないというか、
第3の勝負へ進める確率が劇的に下がります。
第1の勝負である、マーケットの選定。
先ずはここで確実に勝利を収めておく必要があります。
勝利とはつまり、その選定を間違わないということです。
株、不動産、債券、先物、為替、オプション、地金、資源など・・・・
相場には様々なマーケットが展開されています。
僕はこれら全てのトレード経験がありますが、
いま現在は主に為替(FX)を中心に運用を行っています。
もちろんそれには、確固たる理由があるからです。
主には流動性からくる問題ですが、
そこはマニアックすぎる話になってくるので割愛します。
そして、あなたもいま現在1トレーダーとして、
おそらく何らかのマーケットに参加されているかと思います。
では仮に、
FXというマーケットに参加しているとした場合、
FXを選んだ理由を明確に即答できますか?
株がダメだったから先物に手を出してみたり、
先物もダメだったから為替に手を出してみたり・・・
あるいは何かの宣伝広告に踊らされて、
気が付けば、いつの間にかFXをやっていたり。
はたまた、
信用取引のレバレッジに物足りないというだけの理由で、
より高いレバレッジを効かせられるFXに魅力を感じたり。
それらは単に外的要因から振り回されているだけであって、
選定理由と呼ぶには程遠いものがあります。
しかし現実として、
気が付けばそのマーケットの中に立っていた。
というのが多くのトレーダーの実態ではないでしょうか。
まず結論からいうと、FXがダントツに難しいです。
株や先物の難易度と比べ物になりません。
逆に言えば、
それだけFXが美味しいマーケットであることも間違いありません。
美味しい分、ライバルも増えます。
そして競争倍率が上がるほど、その淘汰は熾烈を極めます。
人間とは思えないレベルの天才らが犇めき合っています。
その中に、
「ラクして稼げたらいいな」ぐらいの感覚で足を踏み入れることは、
自殺行為以外のなにものでもありません。
一般的に、相場はゼロサムゲームと言われています。
お金の奪い合い、知恵の奪い合い、技術の奪い合い、命の奪い合い。
誰かの損失が、別の誰かの利益になっているという考え方です。
プレイヤー全員の損益を合計すれば、それはちょうどゼロになります。
当然そんなのは大嘘で、ゼロになるはずもなく、
そこに尋常ではなない取引コストが発生してきます。
つまり実態は、超マイナスサムゲームです。
言うまでもありませんが、
マーケットから利益を得る方法は2つあります。
キャピタルゲインと、インカムゲインです。
前者は価格変動によって発生する売買差益です。
後者は配当や利息の類ですね。
基本的に、
キャピタルゲインを狙いにいかなければならないという、
そんな発想を強制される構造の中にいる時点で既に負組のようなものです。
つまり資金力のない人間はインカムゲインに満足できません。
そこで、キャピタルゲインを狙いにいくんですね。
圧倒的な資金力にモノを言わせれば、
数世代にわたる超長期保有を大前提として、
それなりのインカムを発生させるポジションを塩漬けすれば済む話です。
負組トレーダーがよくやる塩漬けとは次元が違います。
株なんかはただ持っているだけで配当益が見込めます。
超長期保有が前提となるので、取引回数もほとんどありません。
つまり取引コストも殆ど発生しないので、インカムがコストを上回ります。
そういう意味で、
マイナスサムではなく、プラスサムになる可能性を秘めているんですね。
一方で、
高金利通貨のロングポジションに発生するスワップもインカムに該当しますが、
これらは圧倒的にブローカー有利のスワップ設定になっています。
これでは見込めるインカムに対して、発生し得るリスクがあまりにも大きすぎます。
スプレッドも尋常ではありません。
スタートラインに立つ前から、
ハンディキャップを背負わされているということです。
特にFXは、完全なるマイナスサムゲームです。
稼ぐことが目的であるのなら、
あなたがいま参加しているマーケットに拘り続ける理由はありません。
このマーケットで勝つと決めたから。とか、
そんな意味不明なプライドも邪魔なだけです。
妙なプライドを持つことによって、上位プレイヤーの餌食にされます。
マーケットの中では、
自然界と全く同様の食物連鎖が起こっています。
それがどんなマーケットであろうと、相手にするのはチャートです。
それは、ただの値動きでしかありません。
言い換えれば、
マーケットの選定をあらためて考え直すことによって、
あなたのトレードパフォーマンスが激変する可能性があるということです。
いま闘いを挑もうとしているそのフィールドが果たして、
マイナスサムなのか、ゼロサムなのか、プラスサムなのか。
サムの期待値によって、
そのマーケットの難易度は自動的に決定されます。
もちろん、難易度の高いマーケットほど、そのリターンも旨味を増します。
自分が求める難易度と、自分が求めるリターン。
そして、自分がとることのできるリスク。
全てがバランスする地点を見極めることによって、
あなたに最も相応しいマーケットは自動的に決まるのではないかと思います。
上か下かを選ぶだけのオプションが簡単そうだからとか、
ハイレバが魅力的だからとか、
市販EAが充実しているからだとか、
そういった、
相場の難易度とはかけ離れたところに選定理由を求めることで、
必ず落とし穴に陥るというより・・・・
多くの場合、
その選定を間違った時点で、負組入りが確定してしまいます。
第1の勝負。
それは、マーケットの選定です。
お互いにとって最高のマーケットで、
最高のリターンを目指していきましょう!!
今日も最後までお付き合いくださり、本当にありがとうございます!!
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