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世の中には様々な世界がありますが、
一つだけ特異点があって、
それが相場の世界ではないかと思います。
どれだけ異常なチャートを描こうと、
チャートが常に正解であるように、
特異点の中では、
異常であることが正常で、
普通の世界で通用する法則が全く通用しなくなります。
そのためか・・・
普通の世界で成功を収めているエリートほど、
相場の世界では失敗してしまう傾向にあるようです。
頭が良くて、センスもあって、
やれば何でもできてしまう人間が唯一、
容赦なく打ちのめされてしまう世界。
それが、相場という特異点です。
“点” というのはつまり、
“場” を指していることになります。
相場は基本的に、
人が人として本来持ち合わせている本能のままに、
ポジションを操作していけば、
自然と負けていく構造になっています。
本能とは逆の行動を選択しない限り、残高は殖えません。
特異点の中では、全ての一般法則が通用しません。
最も分かり易い例として、経験則があります。
人は経験を積み重ねることによって経験値を獲得し、
同じもしくは類似の事象に対する対処能力が向上します。
「年の功」と言うように、
あるいは「失敗は成功のもと」とも言うように、
何らかの失敗体験は、次なる成功へと繋がります。
少なくとも、特異点の外側では。
しかし1歩でも特異点の内側へ入れば、
つまり相場という世界に足を踏み入れれば、
「失敗は成功のもと」になるのではなく、
「成功は失敗のもと」になったりもします。
一般に、
成功体験は更なる成功を呼び寄せるはずです。
しかし相場の世界において、
成功体験は失敗要因にしか成り得ません。
ましてやその成功体験が実力によるものなのか、
あるいは単なる “まぐれ” に過ぎないのか、
その真相を確かめる術もありません。
そして厄介なことに、
サルにエントリー方向を選ばせたとしても、
それは2分の1の確率で当たってしまいます。
成功体験を経験したことのないトレーダーはいません。
誰しも1度は、
完璧ともいえるトレードを経験しているはずです。
そして多くのトレーダーは、
“実力” か “まぐれ” かも分からない成功体験を、
美味しかった記憶として体内に蓄積し、
再び類似の相場局面に遭遇した際、
そのときの成功体験記憶を呼び戻します。
そうすることで、
「あのときはこれで上手くいったから、今回もこうやればいい。」
というような無意識の思考プロセスが生まれます。
言うまでもなく、そういうトレードは長続きしません。
成功が失敗のもとになる事例です。
そう考えたとき、
どれだけ成功体験を積み重ねたところで、
過去の成功には何の意味もないことが解ってきます。
失敗が成功へ繋がる一方で、
成功が失敗へ繋がってしまう世界。
それが、相場という特異点ではないでしょうか。
人は一般に、
勝てば勝つほど、
それが実力によるものであることを確信し、
自信を身に付け、行動にも大胆さが宿っていきます。
そしてそれが、いわゆる負組トレーダーの典型です。
サイコロを振ってみても、
10回連続で同じ目が出ることは普通に起こり得ます。
だとすれば、
単純に運だけで連勝を記録するということは、
全てのトレーダーに平等に起こり得えます。
しかし多くのトレーダーは、
そういった偶発的な好調に遭遇したとき、
それが自分の実力だと錯覚してしまうのではないでしょうか。
ポジションが大胆になってしまうのも無理ありません。
一方で勝ち続けているトレーダーは、
勝てば勝つほど、自信を無くし、臆病になっていきます。
どれだけ成功体験を積み重ねたところで、
次に遭遇するチャートは常に、
全く未知なる体験であることを知っているからです。
仮に10年勝ち続けたところで、
11年目がどうなるか、全く見当もつきません。
自信が宿るはずもなく、大胆になれるはずもありません。
負組トレーダーがどんどん自信を付けていく一方で、
勝組トレーダーはどんどん臆病になっていく。
それが、特異点の中で起こっている怪現象です。
普通は逆だと思ってしまいます。
しかし特異点の中では、異常こそが正常です。
今日も最後までお付き合いくださり、本当にありがとうございます!!
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