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負けトレードが続く局面では、
どうしても損失金額にばかり目が向いてしまいがちですが、
本当の損失は、別のところにあります。
たとえば利確1万円、損切1万円に設定したとき、
スプレッド等を無視すれば、
勝率は概ね50%前後で推移するはずです。
その環境下で、10連敗に遭遇したとします。
1万円の損切を10回連続で行い、
合計損失はマイナス10万円ですが、
損失金額自体はどうでもよくて・・・・
本当の問題は、そこには在りません。
本当の問題は、
損失と共に、ある副産物が発生することにあります。
そしてその副産物とは・・・・
自信の喪失です。
連敗に遭遇することで、
それまでに積み重ねてきた自信を喪失する。
この副産物こそが、本当の損失です。
10万円の損失を喰らって生成された副産物は、
将来的に、
10万円を遥かに上回る損失を生み出しかねません。
そういう意味では、
10万円という損失そのものよりも、
自信の喪失という損失のほうが遥かに恐ろしいと言えます。
連敗というのはつまり、
それまでに積み重ねた利益を吹き飛ばすものではなく、
それまでに積み重ねた自信を吹き飛ばすものです。
同じ事象の連続的発生は常に誰にでも平等に起こり得て、
勝組トレーダーが連敗することもあれば、
負組トレーダーが連勝することもあります。
しかし結果的には、
連敗に遭遇したとしても、
勝組トレーダーは勝組であり続けますし、
連勝に遭遇したとしても、
負組トレーダーは負組であり続けます。
同じ事象の連続的発生というのは、
ほんの一時的な、一過性のノイズに過ぎません。
“最終的に” 勝つか負けるかは、
一過性のノイズに振り回されることなく、
自分を保ち続けられるかどうかに賭かっています。
言い換えれば、ブレることのない一貫性です。
徹底した一貫性の下、
十分過ぎるほどの試行回数を繰り返さない限り、
本当の確率は決して姿を現しません。
大多数のトレーダーは、
真の確率が姿を現す前にトレードを捨てるか、
或いはルールを捻じ曲げているのが実情ではないでしょうか。
連敗によって自信を喪失した場合、
確実に次のトレードへ影響が及びます。
それまで続けてきたトレードができなくなった瞬間、
そのトレーダーはそこで終わりです。
信念を固めて同じトレードルールでリトライするか、
或いはロジックを根本的に見直すか、退場するか。
いずれにしても、果てしない勇気を求められます。
トレードは、
心理学的には、自分との闘いですが、
数学的には、確率との闘いです。
連敗しても自信を喪失しないためには、
最大連敗数を把握しておくことが肝要になります。
そして、
最大連敗数は更新されるためにあるという事実を、
現実問題として理解しておく必要があります。
想定外を、想定範囲内に組み込んでおくということです。
そうすることで、
如何なる連敗に遭遇しようと冷静に対処できます。
そしてもうひとつ、最も簡単な対処法としては、
取引枚数そのものを小さくして、
単純に、オーバートレードしないということです。
損失金額が小さくなることで、
目の前で起きている事象を冷静に捉えることができます。
ロジックに対する自信が確信へと変わった段階で初めて、
そこでようやく最大連敗数を意識し、
それに応じた取引枚数で仕掛けていくという流れです。
多くのトレーダーは最初から枚数を張り過ぎるので、
折角に優秀なロジックを持ち合わせていたとしても、
それをみすみすドブに捨てているのが実態ではないでしょうか。
確固たる自信のもとで一貫性を貫き、
いかなる連敗に遭遇しようと自信を喪失しないということは、
たしかに重要ですが、
ここからもう1歩踏み込んだ話をすると、
必ずしもその姿勢が重要とは限らず、
逆にその自信の在り方が足枷となることもあります。
先ず第一に、
連敗が誰にでも起こり得るのであれば、
連勝も同じように、誰にでも起こり得ます。
そのことを踏まえれば、
どれだけ自信を積み重ねたところで、
それは単純に運が良かっただけ・・・・
という可能性が往々にして有り得ます。
また、連敗時に自信を喪失しない一方で、
そのロジックが既に優位性を喪失している可能性も有り得ます。
裁量だろうと、EAだろうと、
ロジックには常に賞味期限が付き物です。
ロジックが既に優位性を喪い連敗が生じている場合、
それでも尚、ロジックに対する自信を喪失することなく、
頑なに一貫性を守り抜くというのはナンセンスです。
換金期限を過ぎた宝クジを握りしめて、
それが当選することを願っているような状況です。
しかし、
何をもって、優位性を喪ったといえるのでしょうか?
その引き際を見極めることは至極困難ですし、
これは裁量にもEAにも、どちらにも要求される技量です。
引き際が早過ぎれば、
本物のロジックを捨ててしまうことになりますし、
遅過ぎれば、損失が拡大してしまいます。
早過ぎても遅すぎてもダメなんですね。
だから僕は、
半永久的に通用するであろう、
普遍的なロジックにしか興味がありません。
負け続けているトレーダーは、
連勝が続くほどに自信を膨らませ、
それは本人の知らないところで、
単なる過信に刷り替わっています。
一方で常勝トレーダーは、
連勝が続くほどに、臆病になっていきます。
連敗が不可避であることを知っているからです。
だからこそ、
想定外の大連敗がいつ何時訪れようと、
それは十分に、想定内です。
一方で負組トレーダーは、
大連敗に遭遇すればたちまち狼狽え、
それまでの自信が脆い過信にすぎなかったことを知り、
いとも簡単にロジックを捨ててしまうに違いありません。
その、繰り返しです。
今日も最後までお付き合いくださり、本当にありがとうございます!!
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